2011年12月19日

ループタック試験

ひんやりした空気があたりを包んでいますね。

こんにちは!NORI研究員です。
今日も糊の測定方法について新しく勉強しましょう!
前回は「粘着力試験」について勉強しましたが、今回は「ループタック試験」です!!!

ループタック試験とは。。。
貼りつけた被着対に対して、初期接着力(なじみ)を数値化したものです。
数値が大きい程くっつく力が強いことを示します。
ただし、粘着力試験同様、貼りつける部材やその時の気温、シールを剥がす方向などにより数値が変わりやすく、一定の条件で測定する事が非常に大切です。(弊社研究室は常に23°湿度50%に空調管理しております)

ではNORIと一緒に測定を始めましょう!!!

• 試験片(シール材料)を幅25o×長さ150oのサイズに正確にカットします。
その後、23°湿度50%の条件下に24時間以上放置して安定させます。

ループタック試験 試験片@

剥離紙を剥がし、その剥離紙を二分する。(両端25mm)これを糊面の両面に貼る。
これで試験片は100mmとなります。

ループタック試験 試験片A

測定器のチャックのエッジとステンレス板との間を85mmの高さに設定。
糊面を外に円周100mmのループ状にします。

ループタック試験 測定器

糊面に貼った両端部分を測定器のチャックにつかみ、300mm/minの速度で測定器のチャックのエッジとステンレス板との間が20mmの高さになるまで下降させ、間髪いれずに同じ速度で元の位置に上昇させる。




• 測定結果

ループタック試験 測定結果

「ループタック試験」

この時にステンレス板と試験片に加わるパルス状の力のピーク値をレコーダーで記録します。(測定値はこれを3回繰り返した平均値)

みなさんおわかりいただけましたでしょうか?


次回は「高速軽量剥離試験機」の試験を行います。


我々丸昌化学は安定したクオリティの製品をお届けする為に、日々測定、研究、管理を繰り返しております。

posted by NORI研究員 at 11:53| Comment(0) | ループタック試験